2018 菊花賞 馬名プロファイル
菊花賞の馬名プロファイルです。事後更新という謎仕様()()()
今後のレースに出るときに参考にしてくれたらと思います。
菊花賞2018 馬名プロファイル
アイトーン 父キングズベスト 母スペシャルディナー
Aithonはギリシャ神話の太陽神の馬の名。翼があり、意味は「燃えさかる」。中国の春秋戦国時代には、尻尾に火を点け牛を暴走させて敵陣に突進させる火牛の計という計略を編み出した武将がいる。本馬は逃げれば4戦3勝。尻に火を点け逃飛行をすれば、計算通りの逃げ切り勝ちも見えてくる。
アフリカンゴールド 父ステイゴールド 母ブリクセン
アフリカの黄金。母Blixenは20世紀のデンマークを代表する小説家の名で、19年間ケニアに住んでいた。アフリカで黄金と言えばマリ王国で、13世紀に第9代国王となったマンサ・ムーサは現在の価値で言うと約4000億ドルを保持、人類史上最高の総資産を持った。本馬もここから賞金王への道を歩みだしたい。
エタリオウ 父ステイゴールド 母ホットチャチャ
得たりおう。うまくしとめたとき、応戦するときに発する言葉。本馬は青葉賞2着でダービーへの切符を得たりおう。ダービーでは上がり2位の末脚で13番人気ながら掲示板を得たりおう。前走は上がり最速で菊への切符を得たりおう。となれば次はおのずと、GⅠのタイトルを…?
エポカドーロ 父オルフェーヴル 母ダイワパッション
黄金の時代(伊)。父名、母父名より連想。父は金細工師オルフェーヴル、母父は1849年ゴールドラッシュの入植者を意味するフォーティナイナー。母は1400m以下で全4勝を挙げたが、本馬は父から受け継いだスタミナで3000mの長丁場に挑む。黄金の時代の第2章が今始まる。
オウケンムーン 父オウケンブルースリ 母ムーンフェイズ
冠名+母名の一部。父オウケンブルースリが唯一制したGⅠがこの菊花賞だった。月は古来より人を狂わせるものと考えられてきた。前走上がり最速で復調気配を見せた本馬。乱菊を演出するのは、父より菊の王権を引き継いだこの馬か。
カフジバンガード 父ハービンジャー 母エミリア
冠名+vanguardは前衛、先駆。父Harbingerも先駆者でそこから連想したか。本馬を管理する松本調教師は来年2月に定年で引退する。師に有終の美をささげるためにも先頭でゴール板を通過し、自らも世代の先駆者となる。
グレイル 父ハーツクライ 母プラチナチャリス
聖杯。中世ヨーロッパでは、十字架上のキリストが流した血を受けた聖杯を騎士たちが探し求める聖杯伝説という文学が人気だった。近年でも、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』や『ダ・ヴィンチ・コード』など、聖杯伝説がモチーフになった作品がある。他の17頭がどれほど追いかけても、この聖杯には届かないだろう。
グロンディオーズ 父ルーラーシップ 母シェリール
Grandioseは壮大な(仏)。父Rulershipは支配権。母Cherirは仏語で「~を大切にする」。無理に使わず大切に育てられた本馬は4戦3勝、すべて上がり最速の上がり馬。競馬界の支配権確立という壮大な夢をかなえるため、今歩みを始める。
グローリーヴェイズ 父ディープインパクト 母メジロツボネ
Glory Vaseは栄光のつぼ。Morning glory vaseとすれば朝顔のような(先の広がった)花瓶となる。馬名は母名より連想とあるが、ツボネは将軍家などに仕える身分の高い女性のことだろう。このツボネはメジロライアンやメジロラモーヌの血も受けなるほどメジロ家の由緒正しき令嬢だ。名家の血が栄光の舞台で、得意の菊の花を咲かせる。
コズミックフォース 父キングカメハメハ 母ミクロコスモス
Cosmic forceは宇宙の力。母ミクロコスモスはマクロコスモス(大宇宙)と対比した小宇宙のことで、人間を意味することもある。コスモスは、元はギリシャ語で秩序を意味した。秋桜の方のコスモスはキク科の花。ダービーでは16番人気を覆して3着に入った本馬は今回も神秘的な走りで菊の花を飾り、新たな秩序の創始者となる。
ジェネラーレウーノ 父スクリーンヒーロー 母シャンハイロック
一番の将軍(伊)。母父ロックオブジブラルタルはイベリア半島南端にある岩の名で、盤石さの象徴としても有名。陣営からは逃げてもよいとの声。果敢に先陣を切り盤石のレース運びで一等賞、将軍がスクリーンの主役を張る。
シャルドネゴールド 父ステイゴールド 母セルフプリザヴェーション
Chardonnayはブドウの品種名+父名の一部。一般的にはシャルドネはワインの方が有名で、「白ワインの女王」とも評される。その色合いは黄金色とも言え、輝くように澄んでいる。本馬は熟成期間で力をつけて、ついにGⅠ初挑戦。黄金色の走りで観客を陶酔させる。
ステイフーリッシュ 父ステイゴールド 母カウアイレーン
常識に囚われるな。有名なスピーチから。父名より連想。有名なスピーチとは、Appleの故スティーブ・ジョブズ氏がしたスピーチのことだろう。Stay foolishは直訳では「愚かであれ」だが、故事成語に、自分の信じた道を行くという意味で守愚という言葉があり、それと同様の意味。自分の歩んだ道に自信を持ち、常識を超えた走りで他を圧倒する。
タイムフライヤー 父ハーツクライ 母タイムトラベリング
時を超える者。タイムトラベルも関わる映画『君の名は。』で使われたRADWIMPSの「なんでもないや」という曲でこの馬の名が何度も呼ばれる。かつてGⅠ・ホープフルステークスを制したこの馬の力はきっとなんでもないはずはない。もう一度、時を超え語り継がれる名馬になるためのフライトを始めよう。
フィエールマン 父ディープインパクト 母リュヌドール
Fierementは気高く、勇ましく(音楽用語)。同じサンデーレーシングのドゥラメンテは「荒々しく」という意味の音楽用語で、名は体を表す走りを見せた。となればこちらは気高く、王道を行く勇者の走りで品格ある菊を頂き、勇ましい凱旋のウイニングランで歓声に答える。
ブラストワンピース 父ハービンジャー 母ツルマルワンピース
Blastは突風、爆風+母名の一部。Have a blastでとても楽しい時間を過ごすという意味にもなる。ワンピースは上下一つなぎとなった洋服を指すが、漫画『ONE PIECE』は海賊王を目指す主人公の冒険を描いた少年漫画。ファンのありったけの夢をかき集めて3000mの大航海に出て、突風を帆に受け一生に一度の船旅を楽しむ。
メイショウテッコン 父マンハッタンカフェ 母エーシンベロシティ
冠名+鉄魂。同じ冠名のメイショウサムソンや父マンハッタンカフェのように、本馬は叩いて叩いて強度を上げる鉄のごとく能力を高めてきた。強靭な肉体に不屈の魂が加わり、乾坤一擲のレースを見せれば、名勝負が並ぶ菊の歴史に名将の名前が刻まれるだろう。
ユーキャンスマイル 父キングカメハメハ 母ムードインディゴ
笑ってごらん。母Mood Indigoは「藍色の気分」で、ブルーな気分よりさらに沈んだ印象を受ける。鞍上はこの菊の舞台で初GⅠ制覇を挙げ、母父ダンスインザダークでも制した名手。そんな名手にも導かれ、陰鬱な気分にある母も思わず笑みをこぼすような見事な走りで新たなキングの座を手にする。
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